SEVEN WINGS
「そういえば、ここで暮らしてるんですか? 台所とかもあるじゃないですか? やっぱり、門番さんって24時間勤務なんですか?」
 そう聞くと、ロセウスさんは、少しびっくりしていた。
「え? 24時間勤務なわけないじゃないか。それに、俺には妹と弟がいるからね。ちゃんと他に家もある。まぁ、だいたいここにいるのは俺だけど、弟が門に就いているときもあるよ。そういえば、弟が君と同じくらいだと思うよ。17なんだけど……。」
「はい、僕も17なので同じですね」
 ロセウスさんの弟かぁ……。会って話をしてみたいなぁ。
「にゃーーー!! もう嫌にゃ。ずっと話さないとか無理にゃ。帰るにゃ。」
 ステラはそう言って、膝から下りて、外に出ようとする。
 どうしよう。おもいっきりしゃべっちゃった。それに、下りた時に、布が落ちて、背中の羽根と、二又の尻尾も丸見えだ。これじゃ、悪魔とばれて、倒されちゃう。
「あの……ロセウスさん。これには、深ーいわけが……」

< 70 / 96 >

この作品をシェア

pagetop