SEVEN WINGS

『ねこ・ネコ・猫ー!』

 あの、友達宣言から、数十分が過ぎ、ようやく涙も止まった。ロセ兄は、いまだに、頭をなでている。そんな何とも言えない状況の中、ステラは、床で寝ている。今頃気づいたけど、僕達会うの二回目なのにこんなことになってるって、すっごく恥ずかしい。
「えっと……。ロセ兄、もう大丈夫なんだけど……」
 そういうと、ロセ兄は、手を放してくれた。でも、ここからが問題だ。どう話しかければいいんだろう? ステラは寝てるし……気まずい。
「フォル君。そんなに緊張しなくても、いいんだよ? ステラみたいにくつろいじゃっていいのに」
 あ、君付けに戻ってる。友達に戻ったってことなのかな? でも、そんな優しい言葉をかけられても、急にくつろぐ事ができるほど、僕は素直じゃない。
 目の前で、大泣きしといて言うのもおかしいけど。
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