SEVEN WINGS
「えぇ。私たちは、ステラの両親です。ステラから話は聞いています。友達になってくれたらしいですね」
 丁寧に答えてくれるが、見た目はどう見ても人間。にゃあとも言わないし、共通点は髪の色と、毛の色が同じということ位だ。
「さっきの答えだが……、ここにはたまに、人間が迷いこむんだ。いつ、来ても大丈夫な様に、こうやって、準備してあるんだ」
 まぁ、こんなに村に近いとそういうことも、あるのかもしれない。方向音痴だけだろうけど。
「そして、私たちのこの姿は、人間に変化しているだけです。あと……、ステラのように語尾に『にゃ』をつけるのは、この種族の、方言のようなものだと、思ってくれていいわ」
 そう答えてもらったけど、全然ピンと来ない。
「まぁ、気にするな……ってことにゃ。ってことで村のみんなとあそぶにゃ」
 空気は相変わらず読まないけど、ステラがそう言ったので、了解する。
「分かった。じゃあ、お父様方、これから、よろしくお願いします」
「「いえいえ。こちらこそ」」
 そう会話をして、外に出た。
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