カサブタ。
3:再会
次の日は月曜日で、
だから学校があった。
勉強は嫌いではないのだけれど、
学校の中は
若くて
歪みの幅が極端な、
そういう魂が
狭い部屋いっぱいにぎっしりと詰め込まれていて
息苦しかった。
しかも、
どうやらクラスメイトがクラスメイトを刺したらしい。
朝からニュースになっていて、
学校の周りにはテレビカメラが並んでいた。
そのおかげで、
今日の授業は午前だけだと聞かされた。
いつもこの空間にいた二人が、
加害者と
被害者になった
という事実がどうにも信じられなくて。
ただ、
教室の中に
暗く
重苦しい空気が漂っている気がして
余計に居心地が悪かった。
女子生徒の中の何人かは、
泣き崩れて保健室に行ってしまった。
私はその二人と特別仲がよかったわけではない。
けれど、
どこか物悲しくて、
少し苛ついていた。
この苛つきの意味がわからぬまま、
チャイムとチャイムの間の時間を
ただ生きていた。
だから学校があった。
勉強は嫌いではないのだけれど、
学校の中は
若くて
歪みの幅が極端な、
そういう魂が
狭い部屋いっぱいにぎっしりと詰め込まれていて
息苦しかった。
しかも、
どうやらクラスメイトがクラスメイトを刺したらしい。
朝からニュースになっていて、
学校の周りにはテレビカメラが並んでいた。
そのおかげで、
今日の授業は午前だけだと聞かされた。
いつもこの空間にいた二人が、
加害者と
被害者になった
という事実がどうにも信じられなくて。
ただ、
教室の中に
暗く
重苦しい空気が漂っている気がして
余計に居心地が悪かった。
女子生徒の中の何人かは、
泣き崩れて保健室に行ってしまった。
私はその二人と特別仲がよかったわけではない。
けれど、
どこか物悲しくて、
少し苛ついていた。
この苛つきの意味がわからぬまま、
チャイムとチャイムの間の時間を
ただ生きていた。