カサブタ。
5:お見舞い、という言い訳。

夕方、

という言い方こそが彼の彼らしさだと思う。



感覚に頼ったその表現の仕方が、
彼のリズムには合っているのだろう。


彼の体内時計は、

そういう大ざっぱで曖昧な感覚で進んでいるのだ。


だから、

彼はこの街の忙しない空気に合わない。



結果、車に轢かれた。



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