王子と秘密の甘い時間。


貴方はいつまで妹に迷惑かけるつもりですか……?


大馬鹿兄貴。


家帰ったら覚えてなさいよ。


「あれ、お兄ちゃんだよ。」


私は、あり得ない誤解を解くべく、慧斗に言った。





「……はッ?!」


慧斗が素っ頓狂な声を上げる。


「それ、まじ?」

「うん。」


そんなにカップルに見えるかなぁ。

なんかすっごいショック。


「でも……、」

「でも??」

「アップルパイ。」


アップルパイ??



……あぁ!!


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