王子と秘密の甘い時間。


俺はとりあえず愛実を探す。


廊下を曲がったとき、





「いた。」


愛実が止まっていた。





ギュッ。





俺は愛実を後ろから抱き締めた。




「愛実、話がある。」

「話……?」

「ん、あの……、」


口ごもる俺に、愛実は首をかしげる。





「俺、愛実が好きだよ。」


俺がそう告げると、





「…………へッ!!!?」


素っ頓狂な声が響いた。


< 147 / 285 >

この作品をシェア

pagetop