王子と秘密の甘い時間。
「そりゃどーも。」
「男子からも視線痛いよ?」
私がそう言うと、慧斗の動きが固まった。
「……慧斗?」
「ムカつく。」
「え??」
私は意味がわからない。
「愛実は俺のモノだから。」
「?」
突然そんなことを言う慧斗に首を傾げて、委員長の話に耳を傾けた。
「今年は、委員会ごとに出し物にしませんか!!?」
委員の女の子が、慧斗を見ながら提案する。
成る程……、
王子様と一緒にいれる時間が長くなるもんね。