王子と秘密の甘い時間。
「わー止めて!!
変えるっ、変えるから、“雪ちゃん”だけは止めて!!!!!!」
私たちのやり取りに、
周りも笑いが起こる。
「まぁ、仲良くなっといたほうが、今後のペア作業もスムーズにいくだろうし。」
『ペア作業??』
委員の声が重なる。
「あれ、言わなかったっけ。これからの作業も、今作ったペアで動いてもらうから。」
私は目を見開く。
言ってない、聞いてない。
「よろしくね、佐野ちゃん。」
「よろしく、雪ちゃん。」