王子と秘密の甘い時間。
「お取り込み中のところ、悪いけど……。」
委員長が気まずそうに、咳払いをした。
「す、すみません…。」
「いえ……。」
なんとも言えない空気が流れる。
「で、では、今日の第1回文化祭委員会を終わります。」
終わった…ー。
慧斗と帰りたいなぁ。
「佐野ちゃん、一緒に教室行かない??」
「ぇ?あー……。」
私はチラッと慧斗を見た。
「王子ッ、一緒に教室戻りませんか??」
女子様たちが顔を真っ赤にして王子に聞く。