王子と秘密の甘い時間。
Time*final
誘い
えー……っと、
「なんで、佐野さんと坂倉まで……。」
目の前には、不機嫌でブツブツ言ってる若林さん。
「若林、王子と抜け駆けランチなんて、他の女子様にバレたら大変なんじゃねーの?だから、カムフラージュってことでさぁ……。」
私の右隣でケラケラと笑う、雪ちゃん。
「まぁまぁ。いいじゃないですか。同じ委員ですし。元々、文化祭の話ということでお昼を一緒に食べる予定でしたから。」
私の左隣でにこやかかつ、不機嫌な慧斗。
物っっっ凄く気まずいのは私だけでしょうか……。