王子と秘密の甘い時間。


コンコン♪


「はぁい。」


私が部屋のベッドでうとうとしていたとき、部屋のドアがノックされた。


ガチャ。


「愛実。」

「お兄ちゃん……。」

「入るぞ。」


お兄ちゃんは優しく笑って部屋に入ってきた。


「どうしたの?」

「俺、前から思ってたんだけど、彼氏いるだろ。」


お兄ちゃんの言葉に、
私は目を見開いた。


「知って……、」

「当たり前だろ。これでも一応、お前の兄貴だからな!!」


私はお兄ちゃんの優しい笑顔につられて、笑ってしまった。


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