王子と秘密の甘い時間。


「なんか、久しぶりだな。」

「ぅん……。」


前夜祭は、グラウンドに出店が出て、全校生徒で賑わっている。

私たちは少し離れた花壇に座って、それを眺めていた。


「めぐ……、」

「慧斗くん、こんなところにいたのね!!」


慧斗が口を開きかけたとき、

ちょうどのタイミングで、若林さんが駆け寄ってきた。


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