王子と秘密の甘い時間。


私はひとり、広い屋上にいた。


「はぁー……。」


流石学生。

隠れる場所がこういう場所しかない。





ガチャ……。


「いいなぁ、奈々。」


誰かが屋上に入ってきた。


「ねぇーっ!!
王子はみんなのモノだと思ってたのにぃ~!!!!」

「っていうか、私てっきり、姫と王子が付き合ってるんだと思った。」


慧斗の話だ……。


「ねーねー、どうやって落としたのよ?」

「ん?告白。」


……若林さん?


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