王子と秘密の甘い時間。


………って、


「柏原けぃっ……、」

「慧斗。」


私が話そうとしたら、
遮られた。


「……は?」

「だから、慧斗。」


……意味が通じない。


「“柏原慧斗”って、
フルネームじゃなくて、“慧斗”。」


そこまで言われて、
やっと理解した。


って、


「無理!!」

「なんで?」

「なんでも!!!!」


私は首をかしげる柏原慧斗に反対した。


「とりあえず、呼び捨て駄目!!!!」


すると、

柏原慧斗がニヤッ。と笑った。


< 27 / 285 >

この作品をシェア

pagetop