王子と秘密の甘い時間。
「……ぇ?」
「つーか、お前なんかを抱くなら、死んだ方がましだ。」
「そんな……、」
「大体、愛実は“彼女面”じゃなくて、“彼女”だから。」
周りがざわめく。
「……愛実、」
「んッ……!!」
ひゅー………どーん!!!!
今までで一番大きい花火の音がしたあと、周りが静まった。
「……もしかして、今のが最後?」
野次馬と化していた人混みの中のひとりが呟いたのが聞こえた。
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