王子と秘密の甘い時間。
「言ったな。」
慧斗はニヤリと笑った。
「言ったわよ。」
「毎日来いよ。」
「行くわよ。」
……サボりに。
慧斗が笑ったあと、
急に視界が暗くなって、
チュッ。
「ななな……ッ?!!!」
今何された!?
「キース。」
二度目!!!!
こんな憎くて大ッ嫌いなはずの慧斗に唇を奪われるなんて……!!
「……最悪ッ!!
二回もーーー!!!!」
私はそう言いながら、
廊下に飛び出し、
そのまま逃走した。