王子と秘密の甘い時間。


「ごめん、今日一緒に帰れないッ。
そういえば、用事あったんだ!!」


私は麻奈にそう言った。


「用事??」

「ぅん!!急ぐから!!


……じゃぁねッ!!」


私は急いで部屋に向かった。





鍵を回して、ドアを引く。


ガチャ。





「おかえり。」


真っ正面のドアが開いて、慧斗が顔を出した。


「ただいま……って、
ここ私の家じゃないしッ!!」


私はそう言いながら、部屋の奥に入っていく。


< 59 / 285 >

この作品をシェア

pagetop