王子と秘密の甘い時間。
お風呂場には先客がいた。
「ぉー、愛実。おはよ。」
お兄ちゃんは、既に制服を着ていて、洗面台で鏡に向かって、寝癖と格闘してた。
「お兄ちゃん、」
「おぅ!!」
「どうゆう寝方するとそうなるの??」
私は疑問に思って聞いてみた。
お兄ちゃんの頭は、
良い例えで言うと、
某マンガの、
スーパーサイ○ジン
みたいになっていた。
「前髪止めっぱなしでいつの間にか寝てた!!」
自信満々にそう答えるお兄ちゃんに、
「馬鹿兄貴……。」
私は呆れて呟いた。