王子と秘密の甘い時間。
「今朝の笑顔、何あれ。」
「貴方の真似ですよ?
王子様。」
放課後、私は部屋に来ていた。
「へぇー、
俺の真似ねぇ……。」
そう言って、
慧斗は私が座っていたソファーの隣に座った。
「……何。」
「何も?」
慧斗はお得意のニヤリ顔でサラリと答える。
私はため息をついて、
部屋を見回した。
「凄い部屋……。」
最新型のテレビ、
おっきいリビング、
使いやすそうなキッチン
ここが学校なんて、
誰も思わないだろうなぁ。