王子と秘密の甘い時間。
大丈夫……、じゃなさそうだな。
震えてるし、
涙目だし。
つか、男と一緒とか、
まだ怖いだろうし、
「ひとりになりたい??」
俺がそう聞くと、
帰ってきた答えは、
「いや……そばにいて。」
意外な言葉に驚いたが、フッと笑って、
「ん。」
俺は愛実の隣に座った。
しばらくお互い黙っていると、
……トン。
肩に重みがかかってきた。
横を見ると、
「スー、スー…。」
「寝てるし。」