海までの距離
海影さんの声が、鼓膜の奥で甘く響き続ける。
電話が切れたのを確認して、私も携帯を耳から離した。
明日のイベントも、大盛況でありますように。
ライブレポートを書いていたということ以外では、年末年始なんて、私にとっては何も面白いことなんて何一つなかった。
咲は受験勉強ラストスパートの真っ只中、初詣だって誘いにくい。
もしも私がまだ受験勉強中なら、「一緒にお守り買いに行こう」とでも言えたんだろうな。
はたまた、彼氏がいたとしたら、例え彼氏が咲みたくまだ合格前だとしても、メールくらいはできたのかもしれない。
彼氏がいたら…か。
そんな妄想を描いてみても、ただ空しいだけ。
海影さんからの連絡も、年末の電話以降は疎らで、それがハーメルンの忙しさを物語っているような気がした。
いいことだと思っている。
電話が切れたのを確認して、私も携帯を耳から離した。
明日のイベントも、大盛況でありますように。
ライブレポートを書いていたということ以外では、年末年始なんて、私にとっては何も面白いことなんて何一つなかった。
咲は受験勉強ラストスパートの真っ只中、初詣だって誘いにくい。
もしも私がまだ受験勉強中なら、「一緒にお守り買いに行こう」とでも言えたんだろうな。
はたまた、彼氏がいたとしたら、例え彼氏が咲みたくまだ合格前だとしても、メールくらいはできたのかもしれない。
彼氏がいたら…か。
そんな妄想を描いてみても、ただ空しいだけ。
海影さんからの連絡も、年末の電話以降は疎らで、それがハーメルンの忙しさを物語っているような気がした。
いいことだと思っている。