金髪少女と憂鬱
トラックの揺れがガタンと止まる


「着いたぞ」


一言。


お父さんはトラックのドアを開け、出ていった


私もでていいのかな・・・??


そぉっと、お父さんが出ていったドアを開く。


外に足をつけ、ドアを閉めた


目の前にきれいな白い家があった


新品にみえる


「栗栖!!栗栖ーっ!!」

聞き慣れたぎこちない日本語の後に、かつかつとハイヒールの音


「お母さん」
「栗栖ー!!ここが新しいあなたのお家よ」


お母さんが私に抱きつく


「入るぞ」


お父さんが傷ひとつないドアを開き中に入っていく


「待って、おとさ、ん」


また声が変になっちゃった・・・
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