金髪少女と憂鬱
「ああ。」


すこしだけ柔らかく微笑んで、お父さんはドアの前で、待っていてくれる


「ぅん」


お父さんに向かって足を踏み出しながら、初めてのフランスじゃない国の匂いを感じた


「ほら、このために用意していたんだ」


お父さんがきれいな玄関を見せてくれる


「じ、自分の部屋に、行きた、い」


私ががんばって告げると、お父さんは頭を撫でてくれた


「2階にある右側の部屋」


「ありがとう、ございます」


少しずつだけど話せる様になって来たかな??

フランスのときも友達作りは大変だったなあ・・・などと考え、自分の部屋のドアを開けた
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