金髪少女と憂鬱
お父さんが下に降りると、私はまず、手短な段ボールを引き寄せ、ガムテープを引きちぎった


ゴミ箱がないから布団をしいていないベッドにおいていく


・・・
・・

一通りの段ボールのガムテープを引きちぎった後に残ったのは疲れと引きちぎったガムテープの山だった


「下、いくか」


ポツリ、つぶやき階段をおりる


階段も傷、ほこり、汚れひとつない


お父さんとお母さん、いつからこの家を・・・??
ずっと前から計画していたのかな
5年前からとか??
・・・それはないかな


「つ・か・れ・た・!!」
「サーシャ、後もう少しだから頑張るぞ」


お母さんとお父さんの声が聞こえる


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