2番目の恋人
「いいんだな……?」
「……え?」
「本当に、2番目でもいいんだな……?」
「っ……」
最低なヤツだって分かってる。
『2番目』なんて、最低な言葉だ。
今なら言い直せるから……
言い直すなら、今しかないんだ……莉緒。
「いい……2番目でもいいっ……」
少し震えている手。
そんな手を強く握りしめ、そっと唇を重ねた。
ごめん……
ごめん…………
弱い俺で……ごめん。
それでも、こいつが……
莉緒が……
――欲しい……