2番目の恋人
■2番目の寂しさ
「なぁ―…莉緒」
「ん―…」
「タバコ…「ダメ」
「チッ。」
いつもと同じように誰もいない図書室で、まどろんでいるあたしたち。
床に座って手を繋ぎながら、皐の肩に頭を置く。
この瞬間があたしには1番幸せな時。
誰にも邪魔されない、幸せな時間。
「なんでだよ。タバコずっと莉緒が奪うから、俺何度も買うはめになってんだぞ。」
「吸わなきゃいいじゃん。」
タバコなんて体に悪いだけだし。
「はぁ―…タバコやめてやってもいいけど―…」
「えっ!?ほんと!?」
「あぁ、ただ……」
――グイッ
「きゃっ…ん゙っ!!」
後頭部を掴まれ、そのまま唇を塞がれた。
「んあっ……はぁ―…皐っ!突然何よっ!!」
離れたと同時に皐をキリッと睨んだ。
「タバコ無いと、口寂しんだよな―…。」
「は?」
「だから、やめる代わりに、口寂しい時はキスさせろよ?」
「なっ///!?」
キ、キスって!!