2番目の恋人


―――――――――……


「おはよ―♪」


「………」


「皐く―ん。どうしたの―っ?」



「ちょっとうるさいから黙って。ナガレ」



朝から絡んでくるナガレが、ウザったく思ってしまう。



「それが黙れないんだよな―っ」


「は?」



いつもの明るい声だけど、声に棘を感じて視線を合わせた。



――ドクッ



今までに見たことのない、冷めたような目。


「な、ナガレ?」


「お前、愛華以外に女いるだろ?」



「………は?」



まさかのセリフに、言葉を失った。



「多分すぐに噂で出回るだろうから……。今日はサボるぞ」


「はあ!?」



意味の分からないまま、教室を連れ出され空き教室に押し込まれた。



「ナガレ、何なんだよ。」


「何なんだよはこっちのセリフだっ!!」



初めて見るナガレの表情。



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