2番目の恋人
■2番目の別れ
「おはよっ」
「うわっ!莉緒かっ!!一瞬誰かと思ったよ―っ」
教室についてすぐに詩織に挨拶をすると、こんな言い方をされた。
でも今なら何でも許せそう。
「莉緒がニコニコなんて珍しい〜。なんか誕生日いいことあった?」
「へっ!?」
「あっ、その顔はやっぱりなんかあったな〜」
そ、そんなに顔に出てたかな……?
あの後、お父さんと久しぶりに長く話した。
学校のこととか、友達のこととか……
とにかく、たくさんたくさん話した。
「あっ、そうだ。これっ!あたしからのプレゼント」
そう言って詩織が差し出してきた、小さなラッピングされた袋。
それを受けとり、開ける。
「うわっ。可愛いっ!!」
ピンクのブレスレット。
「でしょ!莉緒にはこれだな〜ってすぐ思ったの♪」
ふふんっと鼻高々な詩織。