2番目の恋人


「愛華……ごめん」


「っ!何のごめんなのっ!!皐くんが謝るなんておかしいよっ!」



興奮したように俺に言葉を浴びせる。



「ごめん……愛華」


「な、によ……それ。謝るようなこと、したみたいじゃないっ……」




優しい優しい愛華。


俺をずっと思っていてくれた人。



でも俺はそんな人を……



「あたし、イヤだからっ!!」


「……え?」


「皐くんとは別れない!絶対に別れないっ!!」



俺のことをこんなに思ってくれてる愛華……



いつも俺のそばで笑っていてくれてた愛華……



「愛華、俺……」



俺が大切でそばにいたいヤツは……



「俺は愛華のこと、好きだよ……」




大きな瞳に、また涙が溜まった。



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