2番目の恋人
あの抱き合っていた人も、愛華さんということで周りは納得した。
皐はあたしとのこと、愛華さんに話したのだろうか……?
それとも、誤魔化したのかな……?
それも今ではどうでもいいことか……
だって、皐と愛華さんが上手くいってるのは代わりないんだから……
「莉緒?」
「あっ、ごめん。何だったけ?」
「……ショッピング、気分じゃなかった?」
今まで手に持っていたワンピースを戻し、悲しそうにあたしを見る詩織。
「ち、違うよっ!そろそろ新しい服欲しかったしっ!!」
「ほんと?」
「ほんと、ほんと!」
これ以上、詩織に心配をかけられない……