2番目の恋人


「莉緒、あたし莉緒の恋を応援しようって思ってるよ。でもさ、八神くんは…「わかってるっ!!」


「莉緒……」



わかってる。



わかってるよっ!



皐には婚約者の愛華さんがいて……


あたしの恋が実ることは無いって……



でも、でも……


「莉緒……無理に忘れる必要はないと思うけど、新しい恋を探すのもいいんじゃないかな?」


「詩織……」


「過去より、今だよ!!」



『過去』


そっか……


皐とのことは『過去』なのか……



当たり前のことなのに、ショックを受けてしまった。



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