2番目の恋人
〜*皐Side*〜
隣でスヤスヤ眠っている莉緒。
ほんの数時間前までは、こんな幸せな時を過ごせるなんて、想像もしていなかった。
――――――――………
「皐くん♪」
「愛華……」
家を出たと同時に、立っていた愛華。
「明日、迎えに行くんだ。彼女」
「あぁ―…。」
「ふふっ、もう猫被らないんだね。」
「今さら被ってもな。」
愛華に素を見せた時から、その必要は無くなった。
「それにしても、皐くん酷いよね―…、あんな気があるようなセリフ言っちゃってさ」
プクーッと頬を膨らます。