2番目の恋人
「で?何?」
「愛華さんのことなんだけどさ……本当にいいの?」
「はあ!?」
ベッドの上で向かい合って話す俺たち。
こいつ、ケンカ売ってんのか!?
今まで、抱き合ってたのに、このセリフ……
「じゃあ、なに?お前は俺が愛華とくっつけばいいとか本気で思ってたわけ?」
イラッときてしまう。
「ち、違っ……ただ、愛華さんのこと気にしてたから……」
「それは…「それに、皐、愛華さんに言ったんでしょ?好きだって……」
はあ!?
少し瞳をウルウルしながら、俺を見る莉緒。
「ってか、何で知ってるわけ?」
「っ……今日聞いたの。」
聞いた……?
「誰に?」
「愛華さんから……」
はぁ―…そういうことか……
「莉緒。それ、愛華のちょっとした意地悪だから。」