2番目の恋人
「あんたたち、いくら公認になったからって、イチャつきすぎ。」
「「イチャついてないっ!!」」
なっ!!
お互い顔を見合わせた。
「はいはい。ハモるくらい仲がいいのは分かったら、さっさと行きなさい」
詩織さん……
そんな呆れた顔しないで下さい……
「たくっ、行くぞ」
「ちょ、ちょっと!!」
歩いていってしまった皐を追う。
「じゃ、じゃあ詩織また明日ね」
「はいはい。じゃあね」
フゥ―と笑いながら息を吐き、手を振ってくれた。
詩織に、皐とちゃんと付き合い始めたことを教えた時は、正直驚くかと思った。
しかし、詩織の返事は『やっぱりね』と何故か納得していた。
何が『やっぱり』なのかは、未だにわからないけど。