2番目の恋人
■2番目の誘い
「おかえり―」
「ん……ただいま。」
皐が居なくなった後、すぐにあたしも教室に帰った。
もう授業は終わっていて、あたしに気づいた詩織が走り寄ってくる。
「よかった―っ。また3時間目もサボるかと思って、ヒヤヒヤしてたよ。」
「ん―…なんとなくね。」
そう。なんとなくだ。
決してあいつが……、皐が言ったからとかじゃない。
「あっ、そういえば担任が放課後職員室に来いって」
「え?マジ」
「マジ。」
はぁ―…、職員室とかイヤだな―…