2番目の恋人


「今日の夜は覚悟しろよ?」


「っ!!」



夜が来るのが、怖い―っ!



そんな感じで始まったデートなんですが……



「あの、何故ここに?」


連れてこられたのは、4駅くらい行った先にある遊園地。



「ん?なんとなく。」



『なんとなく』って……



改めて皐の考えがわからない。



「海に行くんじゃなかったの?」


「海は最後。まずは遊園地で遊ぶぞ。」


「う、うん……」




そんなこんなで遊園地で遊ぶことになった。



「どこから行く?」


そう聞いてくる皐。



遊園地なんて久しぶりだから、一通り見渡した。



「まずは絶叫系全制覇というのはどうでしょう?」


絶叫系大好きなあたし。



「じゃあ、まずはあのジェットコースター行くか。」


そう言って差し出された手。



その手を見つめ、そっと握った。



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