部活恋愛!
帰り道と同じように、俺の心臓が暴れ始めた。


「良かったー。祐介、最近毎日朝練してたでしょ?しかも部長だし、選ばれなかったらなんかなぁ~と思って」


「…っ」


「…?祐介?」


「…へっ?!あ…、いや、何でもない」


不思議そうな顔をする美鈴に、俺は口を開く。


「…なぁ、美鈴」


「何?」


「最後に、お前に甲子園で曲吹かせてやるよ」


「…えっ?」


…去年、俺達の夢限高校 野球部は、あと一歩というところで甲子園の切符を逃した。


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