ぼくらのハーモニー Ⅲ
まぁ柚希はなんだかんだで、性格が合わない人っていうか、正反対の人のほうが長く続いてるよな。
峰とかそうだよな~・・・
峰ってクールだけど、柚希はどっかはずれてるっていうか・・・
なんか不完全みたいな。
ま、俺も人のこと言えないけどな。
「あ、涼太!これね、保健の加藤先生がね書いてくれーって言ってたよ。」
「え?」
俺は柚希からファイルを受け取った。
「・・・防災についてのレポート?」
「なんかね、加藤先生が涼太ならやってくれる!って信じてたよ。夏休み明けに持ってきてって言ってた。」
「げー。やだな。」
いやー防災ってなにかくんだよ~・・・
「よかったな栗原君。」
「お前!他人行儀はいけないぞ!」
「まぁまぁ、とりあえず書いてね。」
「何それ。俺マジ防災って何?から始まるんだけど・・・。」
「んじゃそっから書けば?栗原君。」
「オイ、原。さっきからその栗原君って呼び方やめてくれる?」
「はーい。」
やっぱり、コイツ受け狙ってンな。
この微妙にテンションが違うっていう。
柚希はこういうのがタイプなんだ・・・