ぼくらのハーモニー Ⅲ
えぇ?!
マジかよ!
「あんまり優しくはないよねー。なんか狙ってる感じあるし。」
「・・・狙ってる?」
「あーなんか、優しく思われたいの丸出しっていうかさ。」
「・・・そっか。」
「まぁまぁ落ち込むなって!」
峰に背中を叩かれた。
「意外と力ありますね・・・。」
「そう?」
「うん。」
あ・・・。
「峰・・・もしかしてお前・・・。」
4 aika mine
「峰・・・もしかしてお前・・・。」
「え?」
「リスト・・・カット?」
!?
私は急いで手首を隠した。
今日は終業式だったからリストバンドしてないんだった!
「い・・・いやだな~!落書きだよ~!」
「マジかよ。ちょっと見せろよ。」
栗原が腕をつかんでくる
「やめてよ!」
必死で振り払おうとするけどやっぱり男子だ。
強い。
「お前、こんなことすんなよ!死ぬだろ!」
「こんなんで死なないって!」
「死ぬかもしれないだろ!」