ぼくらのハーモニー Ⅲ
2 yuzuki minakata
「そかそか。それじゃあどういうことですか?僕にもうちょっとフォローしてくださいという遠回しな言い方ですか?」
「まぁね。」
「なんじゃそりゃ。」
最近、原が面白くなった気がする。
ただの餓鬼って感じじゃなくて、ちょっとやっと中学生って感じだよね。
背も同じくらいになってて、目つきだって魂が宿ってるって感じ。
うわッ!
見すぎだうち!
「・・・俺てきにさ、南方は俺のことどう思ってるとか知りたいんだよね。」
・・・え?
「・・・どういう展開?」
「単刀直入に言うと・・・。」
原が息を吸った。
「好きだよ。南方。」