ぼくらのハーモニー Ⅲ


ま、大丈夫だろ。

お互いこんな感じでやってけば。

ばれやしないさ。

「そっちも時々マッキーと帰ってるけど・・・?」

「あぁ、あいつは空気読めるからな。」

マッキーとは戸田雅紀。

俺のパートの2年の後輩だ。

入部した時からめちゃめちゃ上手くてびっくりした。

仮入部からコイツは才能あるなっておもった。

ぶっちゃけ抜かされるか心配だったけど。

今はなんとか持ち越してるって感じで、俺も少しやばいなって思ってる。

でも、あいつサボり魔でよく練習サボるから俺が上に立てるだけであいつが真面目なやつだったら・・・・って考えるだけで怖い。


「あれ?」

「あ…。」

「どうしたの?」

とっさに手を離した。

「先生…。」

「付き合ってるとか?」

俺はびくっとした。

でも柚希は動じなかった。

「なわけないですよ~。誰がこんなやつと!」

「でも手・・。」

「先生。それは、そういう関係とかじゃなくて、どんな感じなんだろうねって♪」

「・・・あぁ。」

「マジで職員室の話題なんかにしないでくださいね?」

「あ。ハイ。」

「さよなら~」

「あはい。さよなら。」

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