ぼくらのハーモニー Ⅲ
「大体ね、なんで先輩や先生が原を部長に選んだのかもわからないし!そりゃ学級委員とかでまとめんの上手いんだろうケド、こっちは音楽でやってんのに。」
愛は呆れ顔で言った。
「ほら、先輩。」と朱莉が言う。
・・・。
フォロー・・・。
「俺も、一生けんめいやってるつもりだし、お前よりかまとめられるから選ばれたんだよ。俺にも言う権利はある。お前が何で木管代表なのかわからない。言っとくけど、思ってる以上に下手だと思うよ。」
「あのさ、じゃああんたがサックスやれんの?吹けますか?」
「そんなこといったら、お前もドラムやれんのかよ。」
「てか、部長ってなんだかんだで柚希任せジャン。」
コンミスが言う。
「は?」
「柚希のほうがしっかりしてんじゃね?まとめていいとこどりしてるだけでしょ!」
「そんなことないよ!」
「よかったね。謙虚な人で!」
「ハァ?!」
・・・あぁ。
なんで・・・・。