ぼくらのハーモニー Ⅲ
♪ 最終楽章
いつまでも、変わらないでいてほしい。
そう思ってた二人だったのに。
いつのまにか、こんな風になってしまった。
お互い背負うものがたくさんあって、何かを下ろさなければいけなかった。
どれも大切だった。
けど、捨てるしかなかった。
贅沢な、自分達の恋。
1 yuzuki minakata
結局はかなく終わってしまった。
自分達。
なんだったんだろう。
どっちもおんなじこと思ってたのに。
いえなくて。
押し込んで。
溜め込んで。
・・・はぁ。
「先輩?」
練習中寝ていたのか?と後輩に言われた。
「なんで寝てるんすか?」
「・・・あ、多分ねむ・・いのかなッ!」
「ホントですか?」
「さッ!練習だったね!」