私と彼の歩く道


と言っても、時間をかけた割には、結局いつものカジュアルスタイルだけど…。


「行こう」


そう言って、郁斗は手を差し出した。


「あ…」


これって、手を繋ごうって意味よね?


うわ~。


ドキドキだ。


「ほら、香織」


「う、うん…」


高校3年生にもなって、何照れてるんだって感じだけど。


これは、やっぱり恥ずかしい。




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