私と彼の歩く道


「すご~い!本当にお祭りだぁ」


遠くに見える神社までの石畳の両脇に、屋台がズラリと並んでいる。


しかも、ちょうちんまで飾られていて、お祭りの風情でいっぱいだった。

「いい匂いがするね」


屋台から流れてくる匂いに、食欲をそそられそう。


「後で食おう。それより、先に行かないか?」


「うん。いいけど?」


何だろ。


郁斗が少し焦ってる?




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