私と彼の歩く道


人でごった返す中、郁斗は私の手を、引っ張って歩く。


「どこまで行くの?」


屋台には、ちっとも足を止めないんだもん。


つまんな~い。


「いいから」


そう言って郁斗は、私を神社の裏へと、連れて行ったのだ。


「ここ?」


ただの裏山かと思えば、遠くの街のネオンが見える。


「キレー!」




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