私と彼の歩く道


「だろ?隠れ夜景スポット」


得意げな郁斗に、思わず突っ込んでしまう。


「よく知ってたね~」


私としては、からかうつもりで言ったんだけど…。



「まあ…。ほら、時々、仲間とさ」


モゴモゴしてる…。


そうよね。


すっかり、忘れかけてたけど、郁斗は悪そうな人たちと、つるんでたんだよね。


これは、もう笑って誤魔化すしかない。


「だけど、夜景が本当に綺麗だね」




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