私と彼の歩く道


目を景色に移しながら、話題を変えてみる。


と、その時、郁斗が何かを私に握らせた。


「何?」



手を開くと、そこには…。


「オレの初作品」


「これ…」


銀色の指輪があった。


花のモチーフか、花びらのような形の石が4つ並んでいる。


薄いピンクのグラデーションの石だ。



「ねえ、これって郁斗が考えたの?」


「そうだよ。ちなみに、作ったのもオレ」




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