私と彼の歩く道


「キャー!」


思わず目を閉じてしまう。



「仕方ないよなぁ。あいつが、オレらから抜けるって言うんだから」


私を掴んでいる男が、そう言った。


ヤバイ仲間とつるんでるから、こんな事になるのよ!


「ふざけんなよ!!」


負けじと、郁斗も応戦してる。


「ねえ、やめてよ!お願いだから、やめて~!」

喉が痛いくらい、大声を張り上げた時、


「何やってるんだ!!」


警察官が数人、走ってやって来た。




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